短説と小説−「西向の山」 ホーム随筆の庭>WEBページ作りの種々

WEBページ作りの種々 2002/3/21〜11/30

(1)はじめてのホームページ作り
(2)ホームページ公開の日に
(3)スキャナー購入。ネコ写真アップ。ほかホームページ大々的に更新!
(4)ホームページは順調に増殖。されど……
(5)また一つ新たなホームページを作り始めてしまった……
(*)いわゆる「リンク」について


はじめてのホームページ作り(インターネット雑感)


平成14年3月21日(春分の日)

 東京ではきょう桜が満開に。例年より15日、観測史上最も早い満開とか。生憎、強風が吹き荒れています。
 一週間ほど前、必要があって、ある趣味の団体のホームページを作りました。とりあえずフロントページと掲示板だけでもと思い、会員になっている某ポータルサイト運営会社の無料サービスを利用しました。会員登録した時点で自動的にURLも取得していて、サーバーも割り当てられていたので、手っとり早かったからです。
 ページ制作も無料で提供されるサービス(のうち最も簡単なソフト)を使いました。正味半日で作ったにしては、まあまあの出来だと思っていたのですが、あとになって、今使っているパソコン(COMPAQ Presario 3524JP−これに親指シフトキーボードを接続しています)には、IBM社製のかの有名な「ホームページ・ビルダー」が付属していたことを思い出し、インストールしていろいろ試しているうちに、とても満足できるものではないと思いはじめ、早々に全面リニューアルしようと思うと同時に、にわかに個人のホームページが作りたくなってきてしまいました。

 すでに三年前、盟友の水南森さんが、短説を取り上げた最初のホームページ「水南の森(現行/別窓表示)を立ち上げたとき、私もホームページを持ちたいとは思いましたが、凝り性の私ゆえ、そんなことをはじめたら、ほかのこと(つまりもっと肝心なこと)が手につかなくなるだろうと思い、二の足を踏んでいました。
 しかしその後、〈短説の会〉の公式ホームページ(現行/別窓表示)もでき、メーリングリストを利用した「座会」が開かれるようになったり、今回私が所属するソフトボールチームのサイトを作ってみて、その善し悪しは別にして、やはりインターネットの圧倒的な利便性と情報量は捨て難く、私もホームページを立ち上げたいと思ったわけです。一ト月ほど前、わが家でもようやく8MbpsのADSLが開通したことも、これに拍車をかけました。というより、常時接続になってこそ、インターネットの本領が発揮されると今実感しています。

-----§-----

 とはいっても、猫も杓子もホームページを公開すればいいというわけではないことも分かっています。実にくだらない内容(というより、ほとんど内容のないもの)もインターネット上に氾濫しています。逆に、一体この人はふだん何をしているのかと思うような、超豪華な内容盛り沢山のサイトもあります。それで商売をしている人や広告収入等がある場合はともかく、何十万、何百万人アクセスしようが、一銭にもならないどころか、生活費を除いた収入のかなりの部分をそれにつぎ込んでしまっているという人もいるでしょう。それが、「趣味」というものだと言ってしまえばそれまでですが……。
 一方、たとえ局地的であっても、その情報を必要としている(あるいは楽しみにしている)人がいれば、そのホームページの存在価値はあるといえますが、私の場合、どうもそれに懐疑的でした。

 たとえ相当に内容があっても、果たして最初から最後までちゃんと〈読む〉人がいるのだろうか。特に文芸作品を載せたサイトにそれを感じます。私自身、あっちこっちいわゆるネットサーフィンしますが、文字の部分は、特に必要がなければ、ほとんど読んではいません。もちろんわざわざ印刷して、あとでゆっくり読むということも、今のところしたことがありません。ぱっと〈見る〉だけで、それでおしまい。文学が三度のメシより好きで、そのサイトに興味を惹かれたとしても、この程度。
 おかしなことに、ふだんは純文学(もしくはお堅い本)しか読まないのに、同じ文章だけが詰まったものでも、いわゆるアダルト系(特に変態?系)のものは思わず読んだりしてしまいます。世界中のネット上で一番興隆を究めているのは、実のところこの手のサイトで、それを嘆かわしいという人もいるでしょうが、実は、出版の世界においても、その発展におおいに寄与したのは地下出版であり、かつてのVHSビデオや現在DVDが急速に普及しているのもおなじ理由によるのでした。
 まあ、それはともかく、自己満足でも、道楽の一つとしてでもいいから、ここへ来て自分のページを作りたいと思った今がその時とばかり、気持が冷めないうちに一気に立ち上げてしまおうと思ったわけです。

-----§-----

 さて、しかしいざ作るとなると……。
 ホームページで一番重要なのは、もちろんコンセプトです。サイトの構成も、それがないと決められません。ある特定の情報を開示するのが目的なら、それがどんなにマイナーなものでも、必ず興味を示す人がいるものですが、難しいのは漠然とした個人のサイトです。
 なぜなら、その手のサイトは、ひとえに制作者その人のパーソナリティーに拠っているからです。たいていは正体不明ですから、それ故に、なんとなく興味を惹かれる場合もありますが、とどのつまりどこにでもいる無名の人ですから、その人物やその人の作品、思想についても、ある程度以上の興味の対象にはなり得ず、かりに友人や知人だったとしても、ひとの家に遊びに行って、家族のアルバムやビデオを見せられるようなもので、退屈極まりないものになりがちです。

 最初、面白半分に、タイトルバックを作りました。それだけで悦に入っていたのですが、ふと、こんなものを公開して何になるんだと思ってしまいました。それと、サイトを決定付ける全体のイメージが思い浮かんでこなかったので、作業は早くもストップ。ディレクトリ名をどのようにするかでも迷っていました。
 そこでしばらく放置していたのですが、きのうの夜になって、突然イメージが湧いてきました。(因みにきのうは、ジョン・レノンと小野洋子の結婚記念日)。そうなると、希望のURL(これもコンセプトのイメージに含まれる)が取れるかどうか急に不安になってきて、とり急ぎ契約しているプロバイダに申し込んだ次第。
 そんな経過をたどって、しばらくは、暇さえあればパソコンに張りついているという生活が続きそうです。


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ホームページ公開の日に

平成14年4月10日

 4月8日の深夜、こんな短説を書きました。同日夜、短説ML(メーリングリスト)座会にアップされた、水南森さんの「西を向く山」に刺戟されたからです。それで西山も、さっそくそれに応えるべくMLにアップしようとしたのですが、メールソフトの送信設定を若干変えたためか、送信できませんでした。ですので、とりあえずこちらにアップしておきます。はっきり言って、現場報告にすぎない駄作ですが。


    瓶詰のメッセージ

              西山 正義

  三十代最後の誕生日を迎えた。今更なんと
 うい感慨もない。年齢に対する感覚が鈍感に
 なってきたということは、とりもなおさずそ
 れだけ年をとったということだ。それでもな
 にがしか記念の行事をやろうというのは最後
 の抵抗か。
  誕生日と十四回目の結婚記念日(というよ
 り、つきあい始めて丸二十年)に、夫婦の別
 荘を開くことにした。しかも、それを一般に
 公開しようというのだ。なんたる悪趣味なこ
 とかとも思う。しかし別荘といっても、軽井
 沢やハワイに建てたわけではないので、電車
 や飛行機に乗って行く必要はない。インター
 ネットに接続できる環境さえあれば、誰もが
 どこからでもほとんど瞬時にアクセスできる。
  ネット・サーフィンしていると、なるほど



 いろんなホームページがある。まったく呆れ
 返るほどだ。あるサーチエンジンに登録した
 ら、きょう一日だけで、新規に登録されたサ
 イトが五百件以上あった。
  同人雑誌を出して各方面へ郵送するのは、
 「空瓶に手紙を入れて封をし、海に流すのに
 似ている」(『私の文学漂流』)と言ったの
 は吉村昭氏であるが、よしんば誰か拾って読
 んだとしても、それが何だということもある。
 それでも、そういうことをやらずにはいられ
 ないのが人間かもしれない。インターネット
 にも功罪はあるだろうが、そうした手立てを
 より多くの人に、手軽に、しかもあまり他人
 に迷惑をかけずに開放したのである。電気的
 な資源は使うわけだが、ゴミを増やす恐れも
 比較的少ない。
  ただ、文学に関して言えば、ホームページ
 作りばかりに熱中していると、本末転倒にな
 りかねないということがある。瓶だけ工夫し
 て流しても、意味がないからね。


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スキャナー購入。ネコ写真アップ。ほかホームページ大々的に更新!


平成14年7月19日

 7月15、17日と新宿で仕事だった。生まれ故郷でもあるし、ここを起点にした私鉄沿線に長年住んでいることもあり、第二の故郷・神保町とともに、東京の街では新宿が一番落ち着く。
 先週の9日も、仕事中に「新宿バッティングセンター」で油を売っていた。暑い日だった。ネクタイ姿に革靴だったので打ちにくかったが、3セットやってきた。そういえばこの日は、「Virgin」のインターネットカフェでも油を売っていたのだった。
 15日、仕事の打ち合わせが終わり、まだ早かったので、「ヨドバシカメラ」をうろついた。今ほしいと思う唯一の電化製品はスキャナー。ホームページを作っている以上、いつかは買わなければいけなくなると思っていたが、こんな面白いオモチャを手に入れてしまったら、またしばらく夢中になってしまうだろうなと思って、買うのを躊躇していた。因みに、デジカメも持っていないが、これはあまりほしいとは思わない。それでよくホームページをやっているなと思うが。
 どの店でもボーナス商戦時期。(ところで、ボーナスっていつ出るものなんでしょうか。私はサラリーマンじゃないもので、ボーナスなんてもらったことがありません)。
 西口本店がリニューアルしたばかりの「ヨドバシ」でも、ポイントカードの還元率を高くしていた。1万以上で1,000円、3万以上で3,000円割引のお買い物券も持っていた。今買うとすれば、このメーカーのこの機種というのもほぼ決まっていたが、結局この日は買わなかった。電車で持って帰るのもいやだったし。
 で、17日。この日は車で出かけた。最初から買うつもりで車にしたわけではない。仕事が終わり、店へ。しかしまだ買うかどうか迷っていた。だが、ポイント高還元セールも割引券の有効期限も28日まで。どうせいつか買うのなら、もういつ買っても同じだと思い、ついにというか、ようやくスキャナーを購入。
 機種は、CanonのD2400UF。もうモデル末期。

-----§-----

 それでどうしたか。家に帰り、すぐにセットアップ。試しに家族写真をスキャンしてみる。これはいけるぞ、というわけで、結局徹夜になってしまった。それどころか、そのまま昼近くまで、仕事もせずに、ホームページ作りに耽ることになってしまった。これを恐れていたのだが……。
 どうせやるなら、WEB用のページを作ってしまえと、最初は、スキャンして単純に配列すれはいいだけの、同人雑誌の表紙ギャラリーを作った。そこまでにしておけばよかったのに、ホームページ開設時からの懸案だった「猫の部屋」まで手を広げてしまった。
 さらに、二週間ほど前から着手していた、息子の駄文を載せたページ(小学二年生の息子自ら制作)もだいぶ整ってきたので、これも一気に公開することにした。コンテンツが増えれば、当然トップページをはじめ、それぞれの「扉」となるページにも手を加えなくてはいけないことになる。
 毎週土曜日に「一週一短説」という企画ものの更新をすることになっているので、アップロードするのは、その時一気にとも思ったが、きょう(もうきのうだが)の夜9時半頃、新しいデータをすべて転送し、ページを更新した。

 うちのホームページは、文芸の(それも極めて純文学的な)創作テキスト中心のサイトで、猫のホームページでも子供向けのサイトでもないのだが、なんだかこちらの方が人気が出ちゃいそうな予感。ああ……。
 息子の駄文の方が、私や妻の「作品」よりよほど面白いかもしれない。
 娘も、夏休みの自由研究を、ホームページで作ろうと計画中。ホームページを作るということ自体、研究材料ともいえるので、これは一石二鳥だ。その前に、うまくスキャンできたら、昨年の自由研究(猫科の動物を調べたもの)をアップするつもり。乞ご期待。
 では、ネコの写真でも見て、なごんでください。


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ホームページは順調に増殖。されど……


平成14年8月10日

 ホームページ開設から丸四ヶ月。サイトは順調に増殖している。アクセスカウンターも1000を超えた。無謀な企画とも思えた「一週一短説」も、先々週ちょっと予定がずれた以外は、なんとか休みなく更新し続けている。
 しかし……。これはみな、ストックがあるからに過ぎない。すでに発表された作品(一部雑誌未発表のものはあるにせよ)、要するにすでに書かれ、作品として固定したものを、順次アップしているに過ぎない。
 肝心の新作は? ホームページにアップするのは後々でも構わないが、この間に書かれていなくてはならない筈だ。それが……。
 ホームページ開設時に、同人雑誌に文芸作品を発表して、各方面へ郵送するのは、「空瓶に手紙を入れて封をし、海に流すのに似ている」という吉村昭氏の言葉(『私の文学漂流』)を引用し、よしんばそうだとしても、中身に腐心するならともかく、その「瓶」を飾ることばかりに腐心することは、本末転倒だと言った筈ではなかったのか。
 まったく、恐れていた通りになってしまった。もっとも、そうなってしまった本当の理由は、おそらく日常生活にあるのだろうと思う。
 いまこんな泣き言を言っていながら、心は明日のソフトボールの大会に向かっている。二部とはいえ、都大会に出場することになった。マネージャーとしてチームをまとめなくてはいけない部分もある。個人的にも頑張りたい。そのあと、地域の各種役員と野球・ソフトチームを中心にした合同の旅行合宿がある。それから帰京した翌日には、市内全小学校対抗の子供たちのソフトボール大会。そして9月は、PTAチームとクラブチームで交互に、毎日曜、四週連続で公式戦がある。
 そんなこんなで……。
 スイッチをON/OFFするみたいに、創作モードにすぐに切り換えられればいいのだが……。


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また一つ新たなホームページを作り始めてしまった……


平成14年11月30日

 また一つ新たなホームページを作り始めてしまった。最初は必要に迫られて、遅ればせながらホームページなるものを立ち上げたのだったが、それからおよそ八ヶ月、すでにこれで四つ目のサイトである。一つは途中でサーバーを代えたので、管理しているサーバーは五つということになる。
 それほど高度な技術を使わなければ、たいした知識がなくてもホームページを作るのはたやすい。が、問題はその先である。とりあえず某かのページを作るのは簡単だが、それをちゃんと管理・運営するのはたやすいことではない。もちろんコンテンツの性質にもよるが、掲示板を設置したり、コミュニケートを主たる目的にしたものはその傾向が顕著である。あくまでも趣味としてやる場合、一人の人間が管理できるサイトは、せいぜい二つか三つまでだと言われている。
 もっとも僕の場合、「西向の山」と「西向の山に棲む猫ども(猫の部屋)」は、二つのサーバーに分けてアップしているが、本館と別館という関係ではなく、本館の中にある別の部屋という扱いなので、実質的には一つのサイトともいえる。もう二つの方も、兄弟関係にある団体のホームページなので、それぞれがある程度連動する形になる。とはいえ、四つのサーバーを管理するのは大変だし、各種パスワードやメールアドレスの使い分け等面倒くさい事態も発生してくる。
 アクセスアップを特に求めなければ、たとえばうちのような作品発表サイトは作りっ放しでもいいようなサイトで、特にこまめな更新を必要としない。はっきり言って、本編の「西向の山」も「猫の部屋」も、この世にあってもなくてもいいようなページなのである。掲示板やゲストブック、日記といったものも、必ずしもなくてもいいものなのだ。
 そこへいくと、僕が最初に作り、今また作り始めたホームページのように、対外的なアピール目的とは別に、ある団体内のコミュニケート(というより事務的な連絡)が重要な要素を占めるサイトは、活かすも殺すも日々の運営いかんにかかっている。迅速な事務連絡というのを第一の目的にするなら、当然携帯端末への対応も迫られてくる。
 新しいホームページは、まだトップページが出来たに過ぎないのだが、やがてはケータイ向けのページも作る羽目になるんだろうな。ああ、仕事でもないのに……。 

 明日は市内各学校開放委員の交流会で、ソフトバレーの親善試合をやる。あさってはまたソフトボール。
 その報告もそちらのサイトでしなければならない。


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