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短説と小説「西向の山」

当サイトのリンク・ポリシー


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 いわゆる「リンク」について、どうしても気になったので書き添えます。
 
 結論から言うと、インターネットのWWW(World Wide Web)上に、ある情報なり作品なり(たとえどんなつまらないものでも)を公開するということは、全世界を相手に(大袈裟ではなく)丸裸で立つのと同じであり、Webの最大の特徴であるハイパーリンクを拒めるものではありません。それが嫌なら、はじめから公開しないに限ります。
 そして、それはトップページに限るものではなく、すべてのページに関して言えることです。そもそもリンクという機能がなければ、複数ページから成るサイトを構築することができません。別のサイトのある特定のページからのリンクだけでなく、ロボット型の検索エンジンというものもあります。

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 ところが困ったことに、このリンクについて、世界的に、こうであらねばならないという合意が得られていないのです。極端な場合を除いて、法的な拘束力もありません。
 あくまでも常識と礼節に任されているわけですが、これが一番厄介で、しかも、インターネットの普及に伴い、その常識や礼節そのものが相当揺らいできていることです。
 リンクしたら(あるいはする前に)、連絡するのが「ネチケットの“当然の”常識」だと思っている方が意外に多かったりするわけです。リンクとは、内容の「転載」や「引用」とは、性質が全く異なりますので、本来は連絡しなくてもネチケット上なんら問題はないものです。そもそもWWWとは、すべてのページが網の目のように繋がっているから、インターネットなわけですし。(ただ、これには、アダルトサイトや有害サイトが皆無という大前提がありますが)。
 またそれとは別に、最初から悪意がある場合は論外としても、さらに厄介なのは、誰でも手軽にホームページを開設できるようになったのはいい反面、無知ゆえの常識破りというか、全く無自覚に御法度を犯すようなことも出てきているわけです。
(本来、少なくとも正常な市民生活においては、一歩外に出れば、そこは公共の社会であり、無知は許されないのだが……。極端なことを言えば、人を殺してはいけないとは、「知りませんでした」では済まされないわけです)。

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 公共の社会ということで言えば、インターネット上も天下の公道であり、素っ裸で歩けば逮捕されるのが筋です。したがって、本当は、たとえば18禁サイトなどは、その存在自体許されないはずのものです。18歳以下の方は退出してくださいと断っていても、実際には子供でも幼児でも入ることができるわけですから。なにが違法で、なにが有害かという議論は、全世界的に見れば、それぞれの国や地域で法律も基準も異なりますので、一口には言えませんが。
 インターネット上には、「地下」というものがありません。すべて繋がってしまいます。自己防衛の必要性が言われるわけですが、本当は自己防衛しなくても、安全かつ快適に歩けなければいけないはずです。街を歩いていて、いつ暴漢に襲われるか、いつどこから魔の手が迫ってくるかわからないようなら、それは世の中の方こそおかしいのです。(それが世界の“常識”ですが)。こんなことを言ったら、世界中から泥棒が一人もいなくならなければいけない、と言うようなもので、全くの理想論というか空論になってしまいますが、基本的に性悪説に基づくヨーロッパ的な思考に全世界が塗り込められてしまうのは悲しい。

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 ずんぶん話が逸れました。
 ところで、ここでいうリンクとは、あくまでもURLに対するリンクのことであり、内容つまり著作権云々という話とは違います。インターネット上(でなくても)一番問題になるのは、著作権(肖像権や知的財産権等も含め)であり、つまり盗作や無断転載の問題です。
 それから、プライバシーや名誉棄損の問題もありますが、それはまたさらに別の問題になりますから、ここでは言及しません。
 また、しばしば混同されがちですが、盗作や無断転載と「引用」は違います。しかし、これまた困ったことに、その違いどころか、引用とは何かも知らない人が増えています。実際問題、文献等の正しい引用の仕方を習うのは、大学以降の学問の場であり、最近はそれさえ覚束なくなっているのが現状ですが、高等学校までの通常の学校教育では、厳密に教わることはまずないと言っていいでしょう。仮に理屈として教えられたとしても、かりそめにも学術論文の一本でも書いてみないことには、本当には理解されないでしょう。

 まあ、それはそれとして、いろいろ能書きを述べましたが、私自身、今回はじめてホームページなるものを立ち上げ、自分のサイトにリンクのページを設けて、はたと悩んでしまったのが、リンクの問題でした。(これはリンクとは別の問題ですが、「コピー」というものが、こんなに簡単にできてしまっていいのかと驚愕しました)。 

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 この問題については、もう古くからさまざまに議論されていて、私の考えにしても、たとえば、六年近くも前に執筆された高橋邦夫氏の論文「WWWのリンクについて」や「リンク依頼のメールの書き方」(ともに「WEBゼミナール」の「教養講座」からリンク)、それから、「Books by 麻弥」さんの「ホームページ安全講座」および、同じく麻弥さんが丁度一年前に実施した「リンクについてのアンケート」等から、多くの示唆を受けたものです。両氏をはじめ、この問題について示唆してくださった諸氏に感謝いたします。
 この件について、決定的ともいえる論考(+参考文献)は、東北大学大学院文学研究科言語学講座助教授「後藤斉のページ」の「ウェブページのリンクおよびその他の利用について(リンクは自由である!)」と思われる。その他、松坂大学政策学部・奥村晴彦教授(情報処理教育センター所長)の「リンクに許可は不要です」等。(リンク先はすべて別ウィンドウで開きます)

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 それで、私というか、当サイトのスタンスは、「他家への門(リンク集)」の一番下の(リンクについて)に簡潔にまとめましたが、補足すれば以下の通りです。

(1) 当サイト〔短説と小説「西向の山」〕へのリンクは、張るのも外すのも自由です。(そんな奇特な方がいらっしゃればの話ですが)。

(2) その際、トップページ以外へのいわゆる「直接リンク」「深層リンク」も当然構いません。
 ただし、フレーム内リンクは著作権に抵触する可能性が大ですので、おやりにならない方が無難でしょう。また、トップページ以外は突如URLが変わったり、ページそのものが消滅することもありますが、その場合は悪しからず。画像への直接リンクは、サーバーに負荷がかかるため、ご遠慮ください。
 なお、当サイトのトップページのURLは、平成14年4月10日の開設から平成28年9月20日までは
http://homepage3.nifty.com/masayoko/】でしたが、サービスを提供するプロバイダの都合で、現行は
http://nishimukou.my.coocan.jp/】に変更になりました。加えて、同一内容の予備サイト
http://www.geocities.jp/nishimukohnoyama/
】があります。

(3) 事前事後の連絡は、言うまでもなく、必要ありません。

(4) いわゆる「相互リンク」は受け付けないことにしました。
 実は、今回一番悩んだのは相互リンクというやつでした。私とて、相互にリンクしていればいいなと思うサイトはあります。だから、ホームページを立ち上げて、すぐに相互リンクを申し込もうと最初は思っていました。
 しかし、それは片思いかもしれないのです。相手のサイトから見て、こちらのサイトが好ましくない場合、断る方も断られる方も気まずくなるだろうなと思うと、二の足を踏んでしまっていたわけです。ましてそれが友人であったり知人であったりしたら。それと、そういう事務的なことが、単純に煩わしいと思う人も多いのではないか。
 リンク集というのは、そのサイトの一つの見識をあらわすものだと私は思うので、もし私が逆の立場になり、どうしても意に沿えないような場合、返答に困るだろうなと。実際、相互リンクを申し込まれる前から、こんな心配して馬鹿みたいなのですが。
 とにかく、面倒くさくなるようなことは一切やめましょうということで、最初から相互リンクは受け付けないことにしました。したがって、こちらからもあえてお願いしません。(といっても、これはあくまでも原則的にということで、実際には、いくつかのサイトにお願いしてしまいましたが)。

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(5) で、こちらからのリンクについては、上記のWWWに対する基本的な考え方を踏まえつつも、リンクについて非常に神経質になる方もいるようですので、一応そのサイト管理者の意思を尊重するつもりです。しかし、特に何も断っていない場合は、どうすればいいのか困惑します。
 私としては、気に入ったサイトがあれば、私の独断で勝手に(断りもなく)積極的にリンクさせていただきます。というのは、私自身Webを巡っていて、リンク集というのは非常に楽しみにしているものの一つだからです。しかし、もし意に沿わない場合は、ご連絡ください。リンクを解除します。

 連絡もなく勝手にリンクされていたら分からないではないか、という抗議は受け付けません。本来、文句言えないものだからです。それではどうしても気分が悪いと言う方は、どうかアクセス解析を導入するなり、なんらかの入場制限を設けるかしてください。さもなくば、はじめからインターネット上に公開しないかです。
 一応私としては、「直リンク」は極力避けたいと思っています。なんらかの注意書きがあるのは、たいていトップページですし、あるページに突然入ってしまうと迷子になる可能性もあり、不親切です。また、それではサイトの意を充分にくみ取れなくなったり、ちゃんと断り書きを入れて別ウィンドウに開いたとしても、当該サイト内の1ページと誤解されないとも限らないからです。何より、気分的な問題ですが、サイト開設者にとってみれば、表玄関から入ってほしいと思うのは、お互い様ですし。

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 最後に余談ですが、「リンクフリー」という言葉は、すっかり定着していますが、私は使うのをやめることにしました。「フリーダイヤル」などと同じで、これは全くの和製英語だからです(たぶん)。和製英語が逆輸入されて、英語として通用するようになってしまうこともありますが、意味がチンプンカンプンというだけならまだしも、これは誤解を招きやすい言葉ではないかと思うからです。
 たとえば、「バリアーフリー」や「デューティーフリー」という言葉は、れっきとした英語ですが、リンクフリーをこの構文に当てはめると、なんと「リンクが(ない!)」とか「リンク無料」ということになってしまう。
 まあ、日本人同士なら、よほどひねくれていなければ問題にならないし、言葉というのは変化するもので、それがそのまま世界中で流通するようなことになるかもしれないので、そんなにこだわっているわけではないのですが。

(6) 最後にもう一つ。
 これはお遊びの範疇ですが、バナーなるものを作ってしまいました。しかも三種類も。せっかくですので、下のバナーからお好きなものを選んで、ご利用していただけると嬉しいです。もちろん、強制ではありません。テキストのみの軽いページにしたい方もいるでしょうから。
 ウィンドウズの場合、どうぞ右クリックでお持ち帰り下さい。

「西向の山」バナーNo.2(88*31/2686バイト)       「西向の山」バナーNo.1(88*31/1078バイト)       「西向の山」バナーNo.3(88*31/1167バイト)

 それでは、お互いに、快適なインターネット環境であらんことを!

平成14年5月15日 補筆・6月20日   「西向の山」管理人 西山正義


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