温泉薬師瑠璃殿と石碑群 |
北原白秋「春駒」の歌碑 |
観音の この大前に 奉る 絵馬は信濃の 春風の駒 |
旅の歌集『海坂』 |
北向観音の芭蕉句碑 |
観音の いらか見やりつ はなの雲 |
この句は、芭蕉43歳の貞亨3年(1686)、江戸深川の草庵で寝ころびながら詠まれたとも、病に伏せて床の中で詠んだ句とも伝えられています。したがって、「観音のいらか」とは本来は北向観音のことではなく、浅草観音(浅草寺)の大屋根(現在はチタン製の瓦)のことです。「はなの雲」はその高く聳えるいらかと競うように空に広がる満開の桜を現わしているのでしょう。 |
花柳章太郎供養碑 |
北向にかんのん在す 志ぐれかな |
俳句もよくし、女形の肖像レリーフの脇に、こんな句も添えられています。これも白秋歌碑と同じ昭和37年の建立で、発起人代表のひとりに川口松太郎の名が刻まれています。 |
北向観音境内の石碑群 |