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2010年 明治大学リバティアカデミー 教養・文化講座

講師・小川和佑先生


東京学・2010年

4月23日〜12月3日/金曜日(13:00〜14:30)
全12回/一般受講料:32,000円

講座コード: 10120054

【講座趣旨】
 いま改めて首都としての東京が注目され、東京をテーマとした出版物も多種刊行されています。そこで今年度は、東京都とはどういう都市かを、(1)明治の新首都東京の成立と発展、(2)新住民東京人の気質と風俗、言語など、(3)現在の東京への考察と批判を12回に渉って講義します。

【受講をお薦めする方】
 広く学生から一般社会人、シニアの方まで。近代文学と都市文化に興味と関心のある方々を歓迎します。

【講義概要】

第1講 2010/04/23
講義開始に当たってのガイダンス 東京学入門
東京(とうきょう)か東京(とうけい)か。新首都の成立と発展。新首都と地方。「江戸っ子」という誤解。東京府士族。

第2講 2010/05/07
東京人気質 組織・流行・画一化
東京人の人間関係。東京人のバックボーン。東京人と大阪人、三島由紀夫と城山三郎描く石坂泰三。

第3講 2010/05/21
東京の桜
東京の桜ソメイヨシノ。靖国神社とソメイヨシノ。桜は首都の花。忠魂碑とソメイヨシノ。東京の八重桜など。

第4講 2010/06/04
東京の味覚 東京の甘味
洋化と和風・資生堂のアイスクリームとみつばちの小倉アイス。和魂洋才の実現・木村屋の餡パンと早稲田大学前のカツ丼。東京人は雑食系。

第5講 2010/06/17
東京の女性
漱石の描く里見美彌子と堀辰雄の菜穂子に見る東京の女性像。明治時代の女学生から現代の女子学生へ。女子学生のファッション。東京女性論。

第6講 2010/07/09
フィールドワーク・入谷から鶯谷を歩く
13:00入谷鬼子母神境内集合(東京メトロ日比谷線「入谷」下車)。入谷鬼子母神=仏立山真源寺、東京菓子会館、根岸子規庵、鶯谷羽二重団子(親睦)、15:00解散。

第7講 2010/09/17
後期ガイダンス 後半の講義概要
方言と共通語。新都の困惑。国語教育。二種の東京語も方言・共通語の問題点。

第8講 2010/10/01
東京の秋
月見の名所、江戸では品川、東京ではアクアライン。虫聴、江戸では道灌山・広尾、東京では東大三四郎池と四谷外濠通、向島百花園。多摩川の落鮎。黄葉の東京外苑銀杏並木その他。

第9講 2010/10/15
フィールドワーク・東京の秋を歩く
13:00皇居・田安門集合(地下鉄「九段下」下車)。北の丸公園、乾門、皇居東御苑(江戸城跡)、大手門、日比谷通り、15:00解散。

第10講 2010/11/05
東京の桜誌 飛鳥山春秋―中世から現代へ
ソメイヨシノの全国普及。東のソメイヨシノ、西のヤマザクラ。

第11講 2010/11/19
東京、その崩壊と再生
東京は4度変わった。日本橋の再生とその未来図。東京文化の危機。

第12講 2010/12/03
21世紀の東京
東京の地方化。東京人気質の崩壊。中村真一郎「桜吹雪のなかの童子」に見る地方主義。首都圏の名で拡大する東京。近未来の東京。(終了後懇親会)

●参考文献:
小川和佑著『東京学』(新潮文庫)

●その他:
フィールドワークの交通費等は別途実費になります。

●入会金:
リバティアカデミー講座に新規申込の場合は、別途入会金3,000円がかかります。


−以上「明治大学リバティアカデミー教養・文化講座」案内より転載−
お問い合わせ・申し込みは、明治大学リバティアカデミー公式WEBサイト


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